DvorakJP用のタイピングゲームを作った
はじめに
以前からDvorakJPを利用していましたが,練習のためにタイピングゲームがしたくてもローマ字テーブルを編集するという特性上,普通のタイピングゲームをDvorakJPでプレイすることが難しいという問題がありました. そこで,DvorakJPに対応したタイピングゲームを作成しました.
開発環境・公開環境
素材
タイピングゲーム作成にあたって,タイプ時の効果音とふりがな付きの単語集が必要です.
音の素材は効果音ラボのものを使わせてもらいました.
単語は形態素解析器ChaSen用の辞書であるIPAdicから,名詞を抽出して利用しました.
便利な機能
「最短打鍵方法のみ許可」という設定を用意しました. これを有効にすることで,DvorakJPによって効率化された打鍵方法しか受け付けなくなります. 例えば「タイピング」と入力する場合,「taipingu」ではなく「t'pxgu」と入力しなければいけなくなります. これによって,DvorakJPの特徴である二重母音拡張や撥音拡張を習得することができると思います.
これから追加したい機能
ローマ字テーブルアップロード機能
DvorakJPを含むローマ字テーブルをカスタマイズする入力方法に対応するために, プレイ前にローマ字テーブルをアップロードしその入力方法を練習できる機能です.Dvorak配列再現機能
QWERTY配列を利用している方がPCの設定を変更せずにDvorak配列としてプレイできる機能です. 今はキーボードの配列がDvorakであることが前提となっていますが,QWERTY配列を利用中の方にDvorakJPによって効率的な入力が可能になることを知ってもらうためにも必要だと考えています.
おわりに
単語ごとの入力すべきアルファベットをあらかじめ記録しておかず毎回ふりがなとローマ字テーブルから入力すべきアルファベットを求めているので,愚直な実装だと表示に遅延が発生してしまう問題がありましたがなんとか開発に一区切りつけることができました. DvorakJPらしいタイピングを練習したい方にはぜひ利用していただきたいと思います.